平成29年12月7日(木) 雪の利活用セミナーを開催しました

 いきいき雪国やまがた県民会議は、雪を地域の魅力や資源として捉え、産業振興と地域活性化につなげていくための「雪の利活用セミナー」を、12月7日(木)に県庁2階講堂で開催しました。  公益財団法人雪だるま財団(新潟県上越市)の主任研究員・伊藤親臣さんが講師を務め、雪冷房の開発や、雪室への食品保存など、雪を雪冷熱資源として、省エネルギー化や、食品の高付加価値化に活用する取組みを紹介いただきました。  特に食品については、科学的な分析の結果、低温かつ高湿度の雪室に保存することで、甘みが増したり、劣化や酸化が抑えられるなどの効果が得られることがわかったそうです。講師の伊藤さんは、「克雪はプラスマイナスゼロを目指す取り組み。利雪はそこから先のプラスの価値を生み出す取り組みだからこそ魅力的。」と語ります。  他にも、にいがた雪室ブランド事業協同組合(新潟県新潟市)による、雪室を活用した食材の統一ブランド『越後雪室屋』」の取組みや、岩手県西和賀町における、「雪をコンセプトにした魅力ある商品・サービスづくりのデザインプロジェクト『ユキノチカラ』」の取組み、また、有限会社中津川エフエフ(山形県飯豊町)による、雪室を活用した高付加価値型農業の取組みなど、雪を利活用した様々な先進事例が紹介されました。  当日は、商工や観光、及び農業関係者など約60人の方々に御参加いただきました。幅広い関係者が一緒になって、雪を活用した取組みについて、様々な視点から理解を深めた密度の濃いセミナーとなりました。

公益財団法人雪だるま財団 伊藤親臣氏による講演の様子