やまがた雪文化マイスターの「真室川町スポーツツーリズム実行委員会」さんが、2月17日(土)から18日(日)にかけて、「ホワイトアスロンわーるどかっぷ2018」(場所:真室川町秋山スキー場)を開催しました!ここでは、18日(日)に行われた【一般の部】開催の様子をお届けします。
「ホワイトアスロン」は、「かんじき」や「踏みだわら」など、かつての雪国の暮らしを支えた民具に着目した創作スポーツ大会です。2016年に第1回目が開催され、今回は3回目の開催となりました。
18日はあいにくの(雪国らしい?)吹雪という天候でしたが、元気な若者を中心に、町内外から20チーム約100人の方が集まり、悪天候をものともしない白熱の試合を繰り広げました。
競技は、①踏み俵リレー②鷹狩りフライング③雪だるまさんが転んだ④雪玉まと当て⑤かんじきヒルクライム&けっつぞりの計5種目となっており、このうち、「雪だるまさんが転んだ」は今年から加わった新競技です。
【踏みだわらリレー】
踏みだわらを履いた2人が前後に連なってゲレンデを駆け抜けます。2人が踏み固めたコースを3人目のアンカーが走ってゴールを目指します。普段は触れる機会のない踏みだわらと足元の雪に悪戦苦闘しながら、熱戦が繰り広げられました。
踏みだわらリレーの様子①
踏みだわらリレーの様子②
【鷹狩りフライング】
参加者は、ゴールを背に腹ばいでスタートを待ち、合図と同時に半圧雪のコースを22メートル先のフラッグ(ポール)を目指して走ります。ビーチフラッグと要領は同じですが、雪に足をすくわれて転んでしまう選手も多く、最後まで油断できない勝負となりました。
タカ狩りフライングの様子
【雪だるまさんが転んだ】
ゲレンデの上で「だるまさんが転んだ」を行う新競技。平地と違って、足元が圧雪の雪のため、急ぎすぎると転んでしまいます。タイムアップの時点で、どれだけゴールの「雪だるま」に近いかで得点が変わるため、シンプルな競技ですが、参加者には高い戦略性が求められます。
雪だるまさんが転んだの様子
【雪玉まと当て】
参加者は雪玉5つを「持ち球」にして、投てきゾーンまでダッシュし、そこから「まと」をめがけて雪玉を投げます。2人一組で参加し、「まと」2つに雪玉を当てたら、ゴールに向かって走ります。どれだけ早く「まと」に当てられるかが勝負を左右します。
雪玉まとあて
【かんじきヒルクライム&けっつぞり】
3人で参加し、第一走者は、そりを持ち、「かんじき」を履いてゲレンデの斜面を駆け上がります。第二走者はそりをバトン替わりに受け取って、さらに斜面を駆け上がります。上で待つ第三走者は、そりを受け取り、そのままそりを使って斜面を下ってゴールを目指します。そりはわらでできているため、乗りこなすにはコツが必要です。体力とそりを扱う技術が求められるスリリングな競技です。
かんじきヒルクライム&けっつぞりの様子
悪天候の中でしたが、会場は終始熱気に包まれていました。参加者にとっても、雪国の民具を実際に身に着けて使ってみることで、雪国文化を体験する貴重な機会となりました。
以下のページにも、今年の写真が掲載されておりますので、併せて御覧ください。
ホワイトアスロンワールドカップ